第七十六回 上野 『珈琲王城』
~上野の大衆喫茶店~
珈琲王城について
今回は上野にある珈琲王城について紹介します。
上野といえば、一番初めに出てくるのはパンダが大人気の上野動物園かもしれません。上野駅は東北の玄関口で、かつては東北から出稼ぎに来た若者たちが、一番初めに東京という土地に足を踏み入れる場所でした。石川啄木さんの短歌や井沢八郎さんが歌う昭和歌謡「あゝ上野駅」など出稼ぎの若者たちをねぎらうもののゆかりの地とも言えます。現在の上野駅というと、新幹線はすべて東京駅発着。上野始発の寝台列車はすべてなくなり、さらには上野東京ラインが開通し、それまで上野始発だった、高崎・宇都宮線、常磐線は始発駅を東京駅や品川駅、さらには東海道線から直通するものまで現れ様子が変わっています。
そんな上野駅の近くにあるのが今回紹介する王城です。やはり大きなターミナル駅の近くにはこのような大衆型の純喫茶が存在するように感じます。例えば新宿の西武やらんぶる、そして渋谷のライオン、新橋のフジなどが挙げられます。どのお店も昔ながらの純喫茶感を捨てずに現在も営業をつづけています。
王城は1975年の創業。上野駅不忍口から徒歩5分以内の上野マルイのすぐ裏にあります。周辺はアメ横からの延長のような雰囲気の闇市感が残るちょっとディープな場所にあります。
珈琲王城行ってみた
最寄駅はJR各線・東京メトロ銀座線の上野駅と京成線の京成上野駅です。
都内の喫茶店はビルの中にありそのお店が入る一角だけ外観から違い面白い雰囲気を出しているお店が多く存在します。それを見るのも一つの楽しみだったりするわけです。この王城も上の階はいたってシンプルな建物ですが1階の店舗部分だけレンガが貼り付けられいい雰囲気を醸し出しています。
このソファーが並ぶお店の感じはまさに大衆純喫茶のデフォルトのように感じます。ちょうどいい柔らかさと座り心地。そしていい雰囲気感は浸ってしまいますね。
メニューを紹介
「コーヒー」
演出が独特でまずカップが出され、その後ケトルに汲まれたコーヒーが運ばれてきて、その場で注いでくれます。コーヒー自体は昔ながら純喫茶タイプの大量ドリップからの温めタイプです。ちょっと苦めで濃いコーヒーです。香り、酸味はともにほとんどなく、癖が少ないコーヒーです。
「ミートソース」
提供までのスピードが速い!茹で置きした麺を注文後にフライパンで炒めて温め、ミートソースをかけた昔ながらのタイプ。これが素朴で手が込んでいるわけではないですがそれがおいしいんです。ミートソースはさっぱりめでトマトがしっかり感じるので粉チーズとの相性も非常にいいです。
珈琲王城の情報
たばこ情報:全席禁煙
全席禁煙になり非常に居心地がよくなりました。
入りやすさ評価:★★★☆☆
いろんなお店が立ち並ぶエリアにあるので入りにくさはあまり感じませんでした。
立地評価:★★★★★
上野駅不忍口から徒歩5分以内でつける好立地な場所にあります。
混雑状況:★★☆☆☆
混雑はしていますが、大衆店らしい感じです。回転も速いので待つことになっても少しで空きます。
住所:東京都台東区上野6-8-15
営業時間:8:00~21:30(L.O21:00)現在時短営業中8:00~19:00
定休日:不定休
問合せ先:03-3832-2863
珈琲王城のまとめ
今回は上野の珈琲王城について紹介しました。純喫茶や珈琲店はたくさんありますが、それぞれ、お店ごとにコンセプトや目指しているもの、重要視しているものがあり、それぞれのお店の特色が出ています。それらを見比べるのも巡りの醍醐味かもしれませんね。
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