渋谷の雑踏から少し離れた、八幡通り沿いにあるイタリアンバール。
今回は渋谷の喫茶店「コーヒーハウスニシヤ」について紹介します。
このお店は閉店(移転)しました。
コーヒーハウスニシヤはこんなお店
- 渋谷駅から徒歩10分ほど、雑踏から少し離れた八幡通り沿い
- JBC準グランプリを獲得したことのあるバリスタが開業した
- 全席禁煙
- オシャレなイタリアンバールスタイル
【閉店】コーヒーハウスニシヤは渋谷の雑踏から少し離れた場所のおしゃれな店
毎年、日本スペシャルティーコーヒー協会(SCAJ)が主催して行われる「SCAJワールドスペシャルティコーヒーカンファレンスアンドエキシビション」アジア最大級の珈琲の祭典です。
その中で準決勝と決勝の競技会が行われるのが、日本一のバリスタ決める「ジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)」
そんな競技会、JBC2004の準グランプリに輝いた経歴を持っているのが、今回紹介するコーヒーハウスニシヤのオーナーバリスタ、西谷恭兵さんです。
コーヒーハウスニシヤの西谷バリスタはパティシエを目指していた
コーヒーハウスニシヤは2013年にオープンした店です。
それまで西谷さんはバリスタを目指していたということではなく、パティシエになることを目指して製菓学校を卒業し、自由が丘の洋菓子店モンブランに就職されました。
しかしアレルギー持ちだったため、生菓子を扱うことに限界があり夢をあきらめ、一旦イタリアンレストランのコックとして働いた後に、フレンチカフェのギャルソンになります。
その際に目白のカフェ・クーポラで山口英人氏に影響を受けて、バリスタという職業と出会い憧れを持ったのがきっかけ。
バリスタになるために、学芸大学のロ・スパツィオで野崎晴弘氏に師事し修行の後、独立して現在に至っています。
コーヒーハウスニシヤの店内はイタリアンバールスタイルのおしゃれで開放的な空間
店内は全席禁煙。
日本ではあまり聞きなれない「イタリアンバール」イタリアでは、日本のコンビニの数を凌ぐ店が存在しているそうです。
イタリアでは、日本のコーヒーのようにドリップコーヒーはあまり普及しておらず、ほとんどの人がエスプレッソを楽しみます。
高い圧力をかけて抽出するエスプレッソは、日本のようにコンビニなどのコーヒーマシーンや家庭では気軽に抽出できないため、必然的に本格的なエスプレッソマシーンとバリスタを要する店が必要となります。
またバールではエスプレッソの他にパニーニなどの軽食を扱う他、ショットバーとしての役割も担っています。
コーヒーハウスニシヤはそんな本場のイタリアのバールの要素を取り込んだ雰囲気で、背の高いカウンターが中心となっており、外の風景が良く見渡せるガラス張りで開放的な空間となっているほか、本場ではバンコと呼ばれる立席のカウンターも用意されています。
コーヒーハウスニシヤのメニューは本場のイタリアンバールを参考にしたエスプレッソコーヒーや軽食を楽しめる
コーヒーハウスニシヤではエスプレッソコーヒーを中心としたメニューになっており、ドリップコーヒーはありません。
定番のカフェラテやカプチーノの他、レモネードやホットオレンジなどコーヒー以外のメニューも揃い、コーヒーが苦手な方でも楽しめます。
また軽食類はクロックムッシュやトースト、サンドイッチなどのメニューがラインナップされています。
コーヒーハウスニシヤ『ホットコーヒー』エスプレッソを飲みやすくしたコーヒー
エスプレッソというとトロリとした濃厚なコーヒーのイメージで、敷居が高く感じてしまう方もいるかもしれませんが、コーヒーハウスニシヤではホットコーヒーを注文すると、日本人好みに飲みやすく優しく仕上げたコーヒーにして提供してくれます。
コーヒーは茨城県ひたちなか市の珈琲店、SAZACOFFEEから卸しコーヒーハウスニシヤ専用にブレンドしたものを使用しています。(SAZACOFFEEは東京でもKITTE丸の内やエキュート品川で楽しめます。)
コーヒーハウスニシヤ『ラテマキアート』きめ細やかなミルクが最高!見た目にもおいしい1杯
素敵なラテアートが描かれたラテマキアート。ミルクのきめが細かく非常にクリーミー。
苦味はマイルドだけれど、しっかりとコーヒー感も感じ取れる味わい深い一品で、コーヒーとミルクの互いを打ち消し合わない絶妙な組み合わせが抜群です。
コーヒーハウスニシヤ『チキンサンド』ほんのりと効いたカレースパイスが魅力的
ふわふわのパンにサンドされた、カレー風味のマヨネーズに和えられたニンジンとチキン。
カレーのスパイシーさとマヨネーズのまろやかさ、ニンジンの甘みとチキンの食べ応えが最高です。
コーヒーハウスニシヤ『プレミアムプリン』大人気の一品!硬めで濃厚なカスタード
コーヒーハウスニシヤに来る方のほとんどが注文するのが、このプレミアムプリン。
SNSでも有名でこれを求めてニシヤへ行くという方も少なくありません。
硬めに仕上げられたプリンは生クリームが贅沢にたっぷり乗せられているので幸せ!カスタードの濃厚な味わいを楽しめます。
コーヒーハウスニシヤさかうぇいの感想
渋谷の雑踏から少し離れた、おしゃれで素敵なイタリアンバール、コーヒーハウスニシヤでした。
地域に根付き、周囲のお店などとも共存し助け合いながら営業していくというのが、本場のイタリアンバールの礎となっているそうです。
その証拠に周囲にお住まいの方や、ビジネスマンやOLの方に人気が高く通われている方も少なくありません。もちろんコーヒーハウスニシヤの雰囲気を楽しみに、初めて来店する方とも大切なつながりのひと時。
SNSなどを中心に「渋谷のプリンと言ったらニシヤ」といったイメージがついてしまっていますが、マスターはニシヤ=プリンではなく、その空間にいる時間や一緒に来店された方との時間を大切にしてほしいと語っています。
人と人の関わりを、コーヒーなどを通じて大切にするというのが、バリスタの真髄とも言えます。
そのポリシーを大切にされているマスターは素敵で、まさにこれが一流のバリスタの姿なのだと感じさせられます。
是非、そんな素敵なひと時を共有し楽しみに渋谷へ向かってみてはいかがでしょうか。
次回更新は9月17日(金)18:00に予定!
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【閉店(移転)】コーヒーハウスニシヤについて
コーヒーハウスニシヤは閉店しました。
現在は台東区でコーヒーカウンターニシヤとして営業しています。
取材は2021年9月6日に行いました。
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