2021年1月に惜しまれつつも閉店した代々木の珈琲専門店TOM。2021年9月場所を調布市に移し、メニューなどはそのままに再開されました。
今回はそんな調布市の喫茶店「珈琲専門店TOM」について紹介します。
珈琲専門店TOMの特徴
- 京王線調布駅からバスで15分ほど、吉祥寺駅からバスで20分ほどの場所にある
- 2021年1月惜しまれつつも閉店した代々木の名店が移転、再オープンした
- 全席禁煙
- 住宅街にあり、小ぢんまりとした素敵な空間でありながらも、代々木時代の雰囲気も色濃く残す
珈琲専門店TOMは2021年9月に代々木から調布市へ場所を移して再開!
2021年1月衝撃的なニュースが駆け巡りました。そのニュースとは、代々木の名店であった「珈琲専門店TOMが閉店してしまった。」というものでした。
1971年に創業したTOMはそこから2021年まで50年に渡り、代々木の地で愛される喫茶店でした。
創業者である先代マスターは、工業高校を卒業後に一旦機械系の会社に就職し仕事をしていましたが、29歳の時に喫茶店の道へと進みました。
これが自家焙煎にこだわり、サイフォンで丁寧に抽出したコーヒーを頂ける店、珈琲専門店TOMのスタートです。
代々木駅のほど近くにある、2つのフロアに分かれたレトロで素敵な空間のお店、周辺の学校やオフィスに通う方々の憩いの場であり、性別にかかわらずさまざまな世代のお客さんで賑わう店でした。
珈琲専門店TOMが調布市へ移転した経緯
多くの方々に愛されたTOMですが、代々木での営業を終了し、調布市に移したことにはいくつかの理由があります。
1つの理由は、ご高齢になられた先代マスターの健康上の都合。
2つ目は、昨今の健康増進法の一部改正に伴い喫煙者を受け入れがたくなってしまったこと。
そして新型コロナウイルス感染症の蔓延が3つ目の理由です。
これらの理由から、先代マスターご夫婦の自宅を改装し地域の方々が集う場所へ、そしてそれぞれのお客さんが、一人の時間を楽しむ場所にしたいという願いから、代々木の店を畳み現在の場所へと移転することを決めました。
珈琲専門店TOMの店内は代々木で使用していた椅子やテーブル、仕切りなどをそのまま使っている
店内は全席禁煙。
現在の珈琲専門店TOMの店内は、マスターのお宅にお邪魔しているかのような雰囲気を感じられる、小ぢんまりとした温かみと落ち着きを感じられる空間です。
可能な限り代々木の雰囲気を再現するために、使用していたテーブルや椅子はそのまま、木の仕切りや照明に至るまでを移設しています。
この空間はまさに代々木のお店に1度でも行ったことがある方には、懐かしさを感じられること間違いなしです。
珈琲専門店TOMのメニューは代々木時代から変わらず、そのままを楽しめる
代々木時代店先に掲げられていた「本日のサービスコーヒー」の看板も健在です。
メニュー表も代々木で使用していた物をそのまま使用しており、用意されているメニューもほぼ変わらずに楽しめます。
珈琲専門店TOM『ストロング珈琲』しっかりとしたコクと苦味のコーヒー
TOMのブレンドはストロングとソフトの2種類。人気のババロア・ジジロアとのセットでも楽しめます。代々木時代から変わらないカップとソーサー、味わいももちろんそのままです。
鼻に抜ける香りと、しっかりとした苦味とコクをじっくりと感じられるコーヒーです。
珈琲専門店TOM『焼きサンドウィッチ』3種類の違った味わいのサンドイッチ!
焼きたてホクホクの焼きサンドウィッチ。薄焼きタマゴトマトサンド、ハムチーズサンド、薄焼きタマゴハムサンドの3種類をミックスで楽しめます。
シンプルで手軽なおいしさは健在でコーヒーのお供に最適です。器もお手拭きも、一緒に添えられるミニデザートも何も変わらないのが嬉しい!
珈琲専門店TOM『ウィンナー珈琲』クリームとザラメで幸せ感たっぷりなまろやかコーヒー
クリームがとんがり帽子のようにトッピングされたウィンナー珈琲。
苦味のしっかりとしたコーヒーにたっぷりのクリームと底に沈められたザラメが溶けだして、幸せ感たっぷりな一品です。
珈琲専門店TOM『ババロア』これぞ名物コンビ!今日はどっちにしようか迷うババロアとジジロア
TOMの名物コンビ、まろやかでなめらかなクリームなどをゼラチンで固めた「ババロア」と、カフェオレなどをゼラチンで固めたTOMオリジナルの「ジジロア」
紹介するのにはどちらも捨てがたいところですが、今回はババロアを紹介させていただきます。
TOMのババロアにはトッピングにキウイのソースが掛けられています。
まろやかな風味と甘みが口に広がると同時に、キウイの酸味とさわやかさが調和して絶妙的なおいしさです。
珈琲専門店TOMさかうぇいの感想
調布市の住宅街にある、民家のような喫茶店。珈琲専門店TOMでした。
多くの人々が行き交い、忙しい人たちのひと時の憩いの場であり続けた代々木の名店珈琲専門店TOMは、調布市の住宅街という静かな場所で新たな歴史を刻み始めました。
場所が変われども、来るお客さん達を存分にもてなしてくれる温かみと姿勢は全く変わっていない素敵なお店です。
代々木のお店を知る方々はぜひ、あのひと時をもう一度過ごしに。初めてTOMへ行く方々は、この雰囲気を味わいながら、寛ぎと癒しの時間を楽しみに足を運んでみてはいかがでしょうか。
沢山の喫茶店が惜しまれつつも閉店してしまっていることが多い昨今、お店の形は変わっても続いてくれることがどんなにうれしく、貴重で大切なことかを噛みしめさせてくれました。
優しく話しかけてくださった奥様に代々木のお店にお邪魔したことがあり、移転したお店にも絶対に伺いたかったことをお伝えしたところ、非常に感謝していただき、雨の中にもかかわらず、外にまで出て見送りしてくださいました。
この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
次回更新は未定です。
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珈琲専門店TOMについて
珈琲専門店TOM
調布駅から徒歩約50分
三鷹駅から徒歩約40分
調布駅北口からバス15分(航研前下車)+徒歩約1分
三鷹駅からバス15分(航研前下車)+徒歩約1分
吉祥寺駅からバス20分(航研前下車)+徒歩約1分
東京都調布市深大寺東町8-21-3
駐車場1台完備
取材は2021年10月17日に行いました。
珈琲専門店TOMへ調布駅からバスでの行き方
京王線調布駅中央改札を出て、北口に向かい地上のロータリー11番乗り場へ向かいます。
(YouTube版では動画で説明しています)
珈琲専門店TOMへは、2つの系統が最寄バス停を通過します。
小田急バス、京王バスの共同運行路線、どちらのバスに乗車しても大丈夫です。
調布駅からは約15分で到着する、「航研前」バス停で下車します。
バス停降りたら振り返り、道なりに進むと約1分で一般的な住宅の外壁に取り付けられた、代々木でもおなじみだった看板を発見できます。
(調布駅からバスに乗る場合、1つ手前の諏訪神社前バス停で下車しても歩く距離はあまり変わりません。)
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