コーヒー雑学18回
「コーヒーを淹れるお水は何がいい?:実験編」
~自分の使っている水で本当に大丈夫??~
はじめに
みなさんこんにちは。さかうぇいです。私自身もコーヒーを淹れる時、水について気を遣っているつもりですが、本当にそのお水でいいのか心配になるときがあります。みなさんはどんなお水を使ていますか??ご自宅から出る水道水をそのまま沸かして使っている方、ご自宅の浄水器もしくは浄水ピッチャーなどで浄水して使っている方、はたまたウォーターサーバーを契約して使っている方。など様々だと思います。そのどれがコーヒーに適しているのか、いまいちピンとこないと思いませんか??
前々回は序章編、前回は実験準備編として、コーヒーをおいしく淹れられるための要素について紹介しました。今回は水の硬度と残留塩素についての実験をします。
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実験開始
実験①世田谷区の水道水
もちろん無味無臭です。以前は東京都の水は汚くて、臭くて飲めたものではないといわれていましたが、どうでしょうか??
この辺りです。おいしいお水といわれる水の硬度が10mg/L~100mg/Lなので許容範囲に入ります。
残留塩素がこの辺りになります。残留塩素は0.4mg/L以下が定義なのでこちらも余裕でクリアです。
結果:水道水のため、残留塩素が微量ながらある。コーヒーに使用する際は浄水もしくは沸騰させて不純物を取り除くのが好ましいです。
実験②:相模原市の水道水
続きまして相模原市の水道水です、結果はどうなるでしょう!!
硬度はこの辺りになります。世田谷区より若干硬度が高いですね。
なかなか高い数値が出てきましたが、安全上に問題はありません!!誤解してはいけません。しっかりと安全の範囲内です。味としては若干消毒感を感じる方はいるかもしれません。
結果:やはり水道水なので、残留塩素が出てしまいます。こちらもコーヒーに使用する際はしっかりと沸騰させて不純物を除く必要があります。
実験③:スーパー三和のアルカリイオン水
こちらは浄水されているものなのですが、結果はどう出るでしょうか!
硬度はこの辺りになります。やはり比較的低い硬度となりますね。
さすが浄水です。もちろん残留塩素はほとんどありません。これは厳密に数値を図れているではないので、0とは言い切ることはできません。
結果:硬度も低く、残留塩素もほぼないので、コーヒーの味に影響を与えることが少ないです。しかし、今回は測定しませんでしたが、アルカリ性の水になります。アルカリ性の水は中性の水に比べ、抽出力が高いため、過抽出になる可能性があります。また味がぼやけてしまう場合もあるので、注意が必要です。
実験④プレミアムウォーター
こちらもセールスしてきたお兄さんが言ってた話によると、加熱処理もしていないし、塩素消毒もせずに独自の技術で行ったろ過のみで、安心ですとのことでした。誤解してはいけないのは水道水の残留塩素は安全規程の範囲内なので、安全です。セールスなどで安全、安全ではないという表現をするのは水道水は危険だといっているように聞こえてしまいますが、誤解してはいけません!!結果はどう出るでしょうか~
硬度はスーパーの物より若干高いですね。おそらくですが、距離は短いといえ、富士山の火山性土壌の中を通り抜けてくるため、ミネラル分が比較的多く、水へ溶けだすためと推測できます。
もちろん出ませんね。これで出たら詐欺になってしまいます。厳密な数値まで図れているわけではありません。
結果:硬度は若干高くなりますが、コーヒーに影響はさほどないと思います。塩素の影響はないので、コーヒー本来の味わいを引き出すことはできます。
ウォーターサーバーを選ぶ時、塩素使ってないから安全でしょ!という考え方で選ぶのではなく、使用感の便利さや、ペットボトルで重たい水を買う煩わしさを省ける利点、1つのボトルで10L前後の水が入っているので、1本2Lのペットボトルの資源量に比べて減らすことができる利点などを考慮して契約することをお勧めします。水道水が安全でなかったら今頃健康被害が大変なことになっています。
まとめ
最終的にコーヒーがおいしいかおいしくないかと感じるのはあなた次第です。水による味の違いを見つけるには、これらの水を使用して、カッピングして、味わいの違いをみつけて、一番良いと思う水で淹れるのがベストだと私は考えます。コーヒーをおいしくする要素として、残留塩素や硬度に着目すると自分にとっておいしいコーヒーを淹れる鍵になると思いこのシリーズを行いました。皆さんも自分のおいしいコーヒーの定義を見つけると面白いかもしれません!!
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