コーヒー雑学26回
「珈琲店のメニュー解説その10 中級編9」
~難解なメニューを読み解こう!!~
はじめに
みなさんこんにちは!さかうぇいです。みなさんは珈琲店や喫茶店に行った際メニュー表をみて、すぐに好みのコーヒーをみつけることができますか??コーヒーが大好きでなんでも知っている方ならこのメニューのこのコーヒーはこんな物だとかこんな味だ。というのがすぐに想像つくと思いますが、ほとんどの方は、どれが、どんなもので、どんな違いがあって、自分の好みに合った物はどれを選べばいいかわからないのではないでしょうか??
結局メニュー表と格闘したけれども、わからないので無難にブレンドを頼んでおけば大丈夫だろう!!って方が多いのではないでしょうか??
そんな方にぜひ読んでいただきたい記事を作りました!急遽長期シリーズになってしまいました。しばらくお付き合いください。
中級編13:ゲイシャ
中級編13品目のメニュー紹介はゲイシャです。
近年のスペシャルティコーヒーを語る上で外すことのできないコーヒーです。ゲイシャはコーヒーのメニュー的にみると珍しく、単独の品種を示しています。現在、ゲイシャ種を扱う国は多く、様々な国から、ゲイシャが登場しています。
これまでのコーヒーのメニューのほとんどは国名で表記され、品種はバラバラもしくは複数の品種が混ざったものが多かったですが、この「ゲイシャ」はゲイシャ種のみを使ったコーヒーです。そのためどの国で生産されたものであっても必ず、「ゲイシャ」と表示されます。
この記事に合わせて、コーヒー豆のあれこれシリーズをご覧いただくと理解が深まります!!
ゲイシャはもともとエチオピアで発見されました。そこからパナマに持ち込まれ、パナマのエスメラルダ農園によって栽培されたコーヒーがベストオブパナマで最高価格で落札されたことから、注目を集め、現在では様々な国から生産されています。ほかのコーヒーにはない、華やかな酸味とボディ感を持ち合わせたコーヒーで、フレーバーは、レモングラスやジャスミンなどと表現されることが多いです。味わいはコーヒーを飲んでいることを忘れてしまうような華やかな香りと、豊かな酸味を感じることができます。
ゲイシャはメニューで表記される際は「〇〇 ゲイシャ」などとあらわされることが多く、例えば、パナマ産のゲイシャの多くは「パナマ ゲイシャ」、エチオピア産のゲイシャの多くは「エチオピア ゲイシャ」などと表記しています。
特に、COEの入賞豆であったりする場合は農園名などが記載されていることも多く、メニューの表記に統一性はありません。またゲイシャの場合は豆の等級が表示されることも少ないです。
ちょっと難しいメニューなので迷った場合はお店の方に相談するのがよいと思います。
ゲイシャの精製精製方法も複数あり、ナチュラルプロセス、ウォッシュドプロセス、ハニープロセス、アナエロビックファーメンテーションプロセス(エアロビックファーメンテーションといわれることもあります)など、精製方法によっても大きく味の変化が生まれます。
中級編14:パナマ
中級編14品目はパナマです。
パナマのコーヒーはゲイシャが登場するまでは、一般的で特徴のあまりないコーヒーと呼ばれ、注目されることが少ないものでした。
パナマのコーヒーについてはこちらの記事もご覧ください
パナマのコーヒーは甘みが強く、バランスが整っていて、口当たりがいいコーヒーと表現されます。フレーバーは柑橘系や花などに例えられます。
メニュー表記は「パナマ〇〇〇」と表記されることがほとんどです。この部分に入るのはコーヒーの等級で、パナマのランク基準は生産地の標高です。
SHB・・・Strictly Hard Bean 標高が1,350m以上の地点
HB・・・Hard Bean 標高1,050m~1,350m
EPW・・・Extra Prime Washed 標高900m~1,050m
この評価基準に則り表示されています。
最後に
今回はゲイシャとゲイシャに縁のあるパナマのメニュー表記について紹介しました。だいぶ珈琲店のメニューに強くなってきたのではないでしょうか??お好きなメニューをシングルオリジンの中からも選べるようになりましょう!!
最後までご覧いただきありがとうございました。Twitter、インスタもいろいろ投稿しています。ぜひご覧ください!!ご意見、ご要望、アドバイス大歓迎です。コメントいただけると励みになります。よろしくお願いします。
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