コーヒー豆のあれこれ15回目
「イエメンのコーヒーについて」
~各国のコーヒーの特徴~
イエメンについて
みなさんこんにちは。さかうぇいです。今回のコーヒー豆のあれこれはイエメンについて紹介していきます。
シリーズ過去記事はサイトマップからご覧ください!!
イエメンの正式名称はイエメン共和国です。
首都はサヌア。公用語はアラビア語です。
イエメンは北部から中部、東部にかけて砂漠が広がっていて、雨が少ないです。そのエリアではコーヒー栽培はもちろんできません。コーヒーが栽培されているエリアは西部地域に限られています。
イエメン西部の気候は熱帯気候です。年間降水量1,000mm~1,500mm。朝晩の気温差が極めて高いです。場所によっては日中30℃を越え、夜になると0℃を下回る土地もあります。まるで日本の夏と冬が1日にして味わえてしまうような過酷な環境です。ですが、コーヒーノキは霜には弱いですが、朝晩の気温差がはっきりしているのを好みますので、これもまた、コーヒーを育てるのに適した環境といえます。また西部の山岳地帯では3,000mをこえる山も存在します。なおコーヒーは2,000mをこえる標高のエリアでは育ちません。
イエメンのコーヒー生産地域
イエメンの気候は非常に厳しく北部から東部にかけては何年も雨が降らないことも普通です。そのためそのエリアではコーヒーは育ちません。また西部の3000m級の山岳地帯でも育つことはできません。イエメンのコーヒー生産地帯は西部の沿岸に限らています。
イエメンのモカ港から商用目的のコーヒー輸出が始まり一時は世界最大のマーケットだったこともあります。その影響で今でもイエメンとその対岸のエチオピア産のコーヒーは「モカ」という名前が一般的です。主な生産場所はハラズィ、ザマール、マタリ、イスマイリです。モカ○○と名前はこれらの地名が使われています。
イエメンのコーヒーの主な品種
・アラビカ種
・ティピカ種
イエメンのティピカ種は極めて原型に近いといわれいます。イエメンのコーヒーは出回る時点で、品種名と地名が同様のものとして扱われるため、細かい品種の特定はできません。
イエメンでのコーヒー豆の精製方法
イエメンではナチュラルプロセスを用いています。
イエメンでは深刻な水不足で、ウォッシュドプロセスに必要な大量の水を確保することができませんでした。そのためナチュラルプロセスで発展しています。イエメンのコーヒーがとても風味豊かである点はこのような理由も考えられます。イエメンのコーヒー栽培そして、精製処理は800年以上変わっていません。すごいことです。800年以上サビ病にも侵されることもなかったため、原型に近いティピカがいまだに生産できているという特徴を持っています。
イエメンのまとめ
イエメンのコーヒーはエチオピア同様にモカと聞けばコーヒーに詳しくない方でも知っているコーヒーです。高い標高で育ち、そして原型に近いティピカという点で、品質が高く風味豊かなコーヒーがイエメンからは生産されています。しかしイエメンの産出量は実は世界第33位と非常に低い位置にいます。限られた環境でそして厳しい環境で育てられているコーヒーです。イエメンのモカに出会うことがあれば、ぜひ、イエメンのコーヒーの特徴ともいえる、豊かな香りと酸味特性を十分に楽しんでいただきたいと思います。
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