コーヒー豆のあれこれ21回目
「スマトラ島のコーヒーについて」
~各国のコーヒーの特徴~
スマトラ島について
みなさんこんにちは。さかうぇいです。今回のコーヒー豆のあれこれはスマトラ島について紹介していきます。スマトラ島はインドネシアの国です。いつも国単位で紹介していますが、スマトラ島は個別で紹介すべき島ですので、単独で紹介します。
シリーズ過去記事はサイトマップからご覧ください!!
まず一旦インドネシアについて説明します。首都はジャカルタです。
公用語はインドネシア語です。
スマトラ島はインドネシア最大の島です。アジア地域に属し、日本と同じ環太平洋造山帯に属すため、地震が多く、スマトラ島沖地震で津波による大きな被害が出た事件は記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか?また活火山も多いです。良い面で見れば、火山性の土壌でコーヒーの栽培には適す土壌です。気候帯は熱帯気候になります。
スマトラ島の雨季は12月から翌年の3月まで乾季は5月から9月です。雨季の間は毎月500mmをこえる雨が降るときもあります。最高平均気温が31℃最低平均気温は23℃霜が降りることはありませんのでコーヒー栽培可能な地域です。
スマトラ島のコーヒー生産地域
スマトラ島は一つの国の島に過ぎませんが、その大きさは日本の1.2倍以上の大きさを持っています。コーヒーの栽培地域はその北端地域と南端地域にあります。
北端の地域はアチェ州標高1,000m~1,200m付近での栽培がおこなわれています。北スマトラ州のリントン、トバ湖周辺で栽培がおこなわれています。このエリアでは標高1,000m~1,500m付近で栽培され、その品質はインドネシアのトップクラスといわれています。
南端地域は南スマトラ州ブンクル、マンクラジャ。そしてさらに南下するとランブン州があります。ランブン州では標高400m~700mの低い土地で生産され、品種も主にロブスタ種がメインの地域です。
スマトラのコーヒーの主な品種
・ロブスタ種(75%)
・アラビカ種(25%)
・ティピカ種
・カトゥーラ種(カツーラ種)
・ブルボン種
・ハイブリッドティモール種
・カティモール種
などです。
スマトラ島のコーヒー生産はインドネシアのコーヒー総生産量の約75%を占めています。インドネシア全体で全世界のコーヒー生産量で第3位ですので、スマトラ島のコーヒー生産量の多さがうかがうことができます。
スマトラ島のコーヒー豆の精製方法
スマトラ島は水資源が非常に貴重でした。そのため、ウォッシュトプロセスはなかなか取り入れることができませんでした。そのため独特の精製方法がとられてきました。それが、ギリン バザープロセス。いわゆるスマトラ式です。現在でも小規模農園では水が貴重なためこの伝統的なギリン バザープロセスで精製しています。
このギリン バザープロセス。スマトラ式がスマトラ島のコーヒーの味の特徴を大きく左右しています。他国で行われている、ウォッシュトプロセスやナチュラルプロセスではコーヒーの種子の外側を保護するパーチメントは出荷する前に脱穀して出荷しますが、スマトラ式は先にパーチメントを脱穀して生豆の状態で乾燥させます。この方法は欠点豆が出やすいといわれています。しかし、スマトラ島産コーヒーの特有の強い酸味、強いコクが出るといわれています。
スマトラ式のコーヒーのフレーバーは好みがはっきりと分かれます。「アーシー」と表現されることがあります。簡単にわかりやすく言えば、土の味がするコーヒーです。
土=地球=アース。地球の味がする=アーシーといわれているようです。正直私はこの味苦手です(涙)
スマトラ島のまとめ
今回はスマトラ島のコーヒーについて紹介しました。インドネシアのコーヒー生産量の半分以上を占めている国は、水の資源不足ということから独特の精製方法が生まれました。スマトラ島のコーヒーは独特なフレーバーで、よく例えられるのが、土、ネギ、スパイス、ココア、ハーブ、革、たばこなど。ちょっとおかしなフレーバーも入っていますがwそれくらい独特で特徴的な味わいをしています。ぜひ機会があれば、一回は飲んでみてもいいと思います。
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