コーヒー雑学第7回
「コーヒーの淹れ方ってどんな種類があるの??」最終回
〜ネルドリップ編〜
コーヒーの抽出方法について
引き続き、コーヒーの抽出方法の種類について着目して紹介していきます。今回はシリーズ最終回です。コーヒーを普段から自分で淹れて飲んでいて、そんな初歩的なことわざわざ記事にしなくても知っているよというかたも多いではないかと思いますが、逆に普段からインスタントコーヒーしか飲まないとか、コンビニやマックのコーヒーしか飲まないよという方にはレギュラーコーヒーを自分の手で抽出するという楽しみと難しさ奥深さを知っていただけるきっかけになればいいなと思いこの記事を書いています。今回はネルドリップ編をお届けします。
ネルドリップとは
ネルドリップとは布製のフィルターを用いて抽出する方法です。ネルドリップのネルとはフランスネルと呼ばれる布材のことを言います。やわらかい起毛素材です。ネルフィルターは市販されているものも多くありますが、自分で布を縫い合わせて針金などで作った持ち手を通し使用しているお店が多いです。自宅でやるときは市販のもので十分だと思います。ネルは購入してすぐそのまま使用することはできません。布についている糊がコーヒーの味に影響を与えるだけでなく、健康上にもあまりよくないと思います。ネルはサイフォンのフィルターも同様ですが、購入後初めて使う際は鍋で沸騰したお湯で20分ほど煮沸して糊や不純物を取り除く作業をします。この作業は非常に重要です。
ネルドリップでの淹れ方
初めて使用するネルは煮沸したものを、使用しその後使用した物は水に付けて保存をします。2回目以降は水から取り出し、よく水を切ってから使用します。つける水は毎日変えてください。
コーヒー粉は中挽き~中粗挽きを使用します。ペーパードリップ同様コーヒー粉すべてにお湯が行き届く程度浸して、約30秒蒸らします。
豆が膨らみガスが抜けたら抽出スタートです。ペーパードリップの場合はケトルを動かして、「の」の字を書くようにお湯を落としますが、ネルドリップの場合はケトルは一定の湯量を落としたまま止め、ネル側を動かすのが正しいやり方とされています。
初めての方は慣れませんので、そこまで硬くやらなくてもよいと思います。楽しんでコーヒー淹れましょう!!目的の量抽出できたら終了です。
ネルフィルターはコーヒー粉を捨て、水で洗って、また氷水に浸して冷蔵庫で保管します。
ネルドリップのメリットとデメリット
メリット
・コーヒーオイルも抽出できるのでまろやかでアロマも感じやすいコーヒーに仕上がりやすい
・ペーパーとは違いある程度の回数使用できるので環境にやさしい。
・布自体の臭いや味がコーヒーに移ることがないので、コーヒー本来の味が出せる。
デメリット
・初めて使うものはお湯で煮沸しなければいけない。
・管理が大変。毎日水を変えるのは面倒。
・抽出中に温度が下がりやすいのでぬるいコーヒーになりやすい。場合によっては再加熱する必要がある。
メリットも多いのですがデメリットの方が目立ってしまって一般の方にはあまり浸透していないようにも感じます。また高度な技術力が必要と感じてしまいやすく、難しいと敬遠されがちな気もします。とても魅力のある抽出方法なので、ぜひ気軽に挑戦してみていただきたいです!!
まとめ
今回はシリーズ最終回でネルドリップについて紹介してみました!!このシリーズでいろんなコーヒーの抽出方法について取り上げましたが、自分にピッタリな淹れ方は見つかりましたでしょうか??おいしいコーヒーの淹れ方に正解はありません。自分がおいしいと飲めたコーヒーが正解です。行きつくまではいろいろ試行錯誤していくのもとても楽しいものです。ぜひ皆さんもいろいろ取り組んでみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!!ご意見、ご要望、アドバイス大歓迎です。コメントいただけると励みになります。よろしくお願いします。
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