国立の一橋大学生が必ず1度は足を運ぶといわれ、数々の著名人も足繁く通う店。
今回は国立の喫茶店「ロージナ茶房」について紹介します。
ロージナ茶房はこんなお店
- 国立駅から徒歩3分ほど、忌野清志郎さんなど有名人も通った超老舗
- 1954年に現マスターの父が創業、一橋大学の学生の拠り所
- 全席禁煙
- 広々ゆったりした空間でボリューム満点の多彩なメニューを楽しめる
ロージナ茶房は一橋大学の学生の拠り所!国立の超老舗名店
新宿から中央線で30分ほどの国立。都心からは外れていますが、一橋大学のキャンパスがありベッドタウンということもあり、活気のある街です。
そんな国立の地に1954年からあるお店がロージナ茶房。
画家であり文筆家でもあった現マスターの父が、海外などで受けた影響を取り込み日本で再現したのがこのお店です。
創業当時からギャラリーが併設されており歌手の菅原洋一さんや、上を向いて歩こうや遠くへ行きたい、明日があるさなどの数々の名曲を世に送り届けた中村八大さんなども、パフォーマンスを行ったことがあるよう。
一橋大学の学生は在学中に1度はこのお店の敷居をまたぎ洗礼を受けるというのは、伝統的なものにもなっています。
ロージナ茶房は数々の有名人も故郷のように足繁く通った店
ロージナ茶房の「ロージナ」とはロシア語で故郷などの意味があり、一橋大学のロシア語の先生に命名してもらったものです。
由来は大学通りという国立のメイン通りから、1本入った裏路地にあるからという理由。
その名の通り、数々の著名人も故郷のようにこの店に通い、それぞれのひと時を過ごしていたそう。
特に作家の山口瞳さんや漫画家の滝田ゆうさん、ロックミュージシャンの忌野清志郎さんらが生前、足繁く通っていたお店です。
ロージナ茶房の店内は懐かしいレトロ感と異世界を組み合わせたような不思議な空間
店内は全席禁煙。
1954年の創業当時は1階席のみの平屋だったロージナ茶房は約10年をかけて増改築を繰り返し、現在の形になっています。
ほとんどのお客さんが好んで選ぶ2階席は1960年頃に完成したもので、創業当時からの面影をなるべく壊さずに手入れしながら使用しているため、木造らしい床の軋みや味わいを存分に味わえます。
椅子やテーブルは創業当時既製品の販売がなかったため、すべてオーダーメイドの特注品。これらのデザインは、すべて先代が海外で触れたものなどにインスパイアされています。
1階席はこぢんまりとした雰囲気、2階席の一部は大窓が開放的な空間となっています。
使い込まれた椅子やソファーを使い続けるのも、古い歴史ある喫茶店の味と捉えているそうです。
ロージナ茶房のメニューは喫茶店らしいドリンクや軽食の豊富さとレストラン顔負けの本格フードメニューが多彩にそろっている
一橋大学の学生たちにこよなく愛されるロージナ茶房。店のフードメニューは食べ盛りの学生たちの胃袋を満たす超大盛サイズ。
成人の方や女性の方でもそれらを軽々平らげる方々が多いですが、食べる量に自信がない方は注文の際に、8分目や半分などの量で注文することをお勧めします。
またランチ時間を過ぎた平日の14:30からは軽食メニューで、ザイカレーやスパゲティーなどを量少なめでお得にしたメニューも用意されています。
昔ながらの喫茶店でありながら、レストラン顔負けの本格フードメニューが揃うロージナ茶房は、お酒も楽しめる(新型コロナの影響で休止中)ので、朝のモーニングからランチタイム、夜のひと時まで多様なニーズに応えてくれます。
ロージナ茶房『ブレンドコーヒー』苦味のしっかりしたコーヒー
ネルドリップで抽出し仕込んでいるコーヒーはしっかりとした苦味を味わえる一品。
昔ながらの喫茶店らしい、奥深い味わいをじっくり楽しめます。
ロージナ茶房『ザイカレー』ロージナ茶房の名物!ボリューム満点!!
ロージナ茶房といえばやはりザイカレー。創業者である先代がインドで食べたカレーにインスパイアされて再現したものです。
現地で食べたカレーについて名称や作り方を尋ねると、決まって「ザイ」と聞こえる言葉が返ってきたことが耳に残り、メニュー名に取り入れられました。
しかしロージナ茶房を利用する一橋大学の学生たちの間で、新入生が一橋の学生として洗礼を受け、罰ゲームとして食べる辛さと量を増したカレー(罪=ザイのカレー)から由来しているという誤った噂が流れ、いつしかこれが本当の意味として広まっています。
ザイカレーは超大盛。食べきれる自信のない方は8分目や半分といったサイズで注文することをお勧めします。
写真の物でも8分目サイズとなっており、これでも通常の大盛りくらいのサイズがあります。
ザイカレーを頬張ると、まず酸味を感じじわりじわりと辛みを感じてきます。トマトなどと煮込まれているためさっぱりとした酸味。そして玉ねぎなどをじっくり炒めたコクと甘み、本格的なスパイスを使用した辛みを味わえます。
ロージナ茶房『カスタードプディング』トロトロまろやかなプリン
デザートやコーヒーのお供にお勧めなカスタードプディング。
手作りで一つ一つ丁寧に作られたことが良くわかるいびつさも味。
まろやかでとろとろなプリンは優しい甘味。カラメルのほろりとした苦味も口に広がり幸せな気分にさせてくれます。
ロージナ茶房さかうぇいの感想
有名人も足繁く通う、一橋大学の学生の拠り所。ロージナ茶房でした。
創業から60年以上を越える超老舗は、レトロを通り過ぎ独特な雰囲気と質感を感じる異空間のようなお店です。
かつて学生時代にこの店に通い味わったあの味を、卒業して何年もしてから懐かしみまた再び訪れて楽しみ、「そうそう!こんな感じだった!!」といったような声をちらほら聴くのも素敵に感じます。
国立でご飯に困ったり、時間潰しに使用したいと感じたりした時には、独特な雰囲気感が癖になる不思議な空間、ロージナ茶房へ向かってみてはいかがでしょうか。
次回更新は8月27日(金)18:00に予定!
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ロージナ茶房について
ロージナ茶房
国立駅から徒歩約3分
谷保駅から徒歩約25分
東京都国立市中1-9-42
取材は2021年8月11日に行いました。
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