コーヒー豆のあれこれ10回目
「パナマのコーヒーについて」
~各国のコーヒーの特徴~
パナマについて
みなさんこんにちは。さかうぇいです。今回で10回目を迎えることができたシーズコーヒー豆のあれこれです。今回はパナマ共和国について紹介していきます。
シリーズ過去記事はサイトマップからご覧ください!!
今回はパナマについて説明してきます!!
パナマの正式名称はパナマ共和国です。
首都はパナマシティ。公用語はスペイン語です。
現在のスペシャルティコーヒーを語る上でかかすことのできない国こそがパナマだと思います。皆さんご存知のゲイシャの第2の故郷といえます。ゲイシャについては品種の項目で詳しくお話したいと思います。
パナマの気候は熱帯気候です。年間の降水量は2,000mm~3,000mです。雨季は5月~12月乾季が12月から4月です。国土の北部と南部が海で挟まれた国です。国土の西部から中央部にかけて山岳地帯となっていますが、標高が非常に高い山はわずかです。特に高いのがコスタリカとの国境付近で約3500m(日本の富士山が3,776mですので標高は日本と同じような感覚です)
パナマのコーヒー生産地域
パナマのコーヒー生産地域はコスタリカとの国境付近の山脈地域に集中しています。主な生産地はレナシミエント、ポケテ、ボルカンです。ゲイシャの育ての親といえるエスメラルダ農園もレナシミエント地域にあります。エスメラルダ農園はパナマで一番高い山のバル火山の裾野にあります、標高は約1,600mといわれ、非常にコーヒー栽培に適した地域にあります。
パナマのコーヒーの主な品種
パナマはチリキ県でのコーヒー栽培が盛んなことから「チリキ」というコーヒーもあるくらいです。ロブスタ種の生産も一部あるようですが市場に出回ることは少ないです。
・アラビカ種
・カトゥーラ種(カツーラ種)
・カトゥアイ種(カツアイ種)
・ティピカ種
・ゲイシャ種
・ムンド・ノーボ種
が主な生産品種です。やはりパナマといえばゲイシャ種ですが、もともとゲイシャが発見されたのはエチオピアです。所説あるのですが、発見された周辺には「ゲチ村」「ゲチャ村」などがありその発音がなまってゲイシャとなったという説もありますが、最近日本におけるゲイシャの先駆者サザコーヒー鈴木太郎さんのお話ではゲシャという山があるかもしれない。ゲイシャは実はそこで見つかったのではかもしれないと仰っており、まだまだ分からないことも多いとても面白い品種です。
そしてそのゲイシャは、パナマのエスメラルダ農園の特にマリオ地区で栽培された物が最高品質で今まで飲んだことのないような味わい、ジャスミンのような華やかさの感じるコーヒーとして注目され現在に至ります。様々な農園さまざまな国でゲイシャが栽培され始めていますが、エスメラルダ農園マリオ地区は他の農園では歯が立たない状況が今も続いています。ベストオブパナマ国際品評会におけるゲイシャ部門では常にエスメラルダ農園のゲイシャが高い評価を受け、高値で取引をされています。
パナマでのコーヒー豆の精製方法
パナマではウォッシュドプロセスとナチュラルプロセスの両方が用いられています。ウォッシュドプロセスの方が、水で浮かした時点で質量の軽い豆は浮排除されますが、ナチュラルはそのような豆を仕分けすることができないので品質面でいえばウォッシュドの方が上のように感じますが、香りや酸味の感じ方はナチュラルプロセスの方に軍配が上がるように感じます。私自身SCAJ2019のパナマエリアで2種類のゲイシャを飲み比べしましたが、酸味特性や香り特性を存分に引き出しているのはナチュラルプロセスに感じました。
パナマのまとめ
パナマは現在でこそゲイシャの出現からコーヒー界では知らない人がいないですが、生産量は世界で36番目と低い位置にいます。ですが、エスメラルダ農園のゲイシャのように品質の高い高級な豆を栽培するのがうまい国のように感じます。その証拠に早い段階からベストオブパナマ国際品評会が行われているものと思われます。ベストオブパナマというとゲイシャが目立つのでゲイシャだけの品評会に感じますが、それ以外の品種も行われています。
最後までご覧いただきありがとうございました。Twitter、インスタもいろいろ投稿しています。ぜひご覧ください!!ご意見、ご要望、アドバイス大歓迎です。コメントいただけると励みになります。よろしくお願いします。
コメント